一般社団法人日本女子サッカーリーグ(なでしこリーグ)は、公益社団法人日本サッカー協会(JFA)、公益社団法人日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)と共に、乳がんの啓発活動である「ピンクリボン運動」に賛同し、「ピンクリボン月間」にあたる10月に行われる各種事業において、同活動の啓発に取り組んでいます。
その一環として、21日(木)にはなでしこリーグとWEリーグ、女性審判員を対象とした、オンライン形式での乳がん勉強会を開催しました。
なでしこリーグからは、選手・スタッフ合わせ281名が参加しました。
講師として聖路加国際病院 副院長・ブレストセンター長・乳腺外科部長の山内英子先生を招き、乳がんに関するお話しをしていただきました。山内先生は「日本の女性がかかるがんを部位別に見ると、乳がんが21%で1位です。15-24歳、25-39歳の女性でがんと診断された場合、それが乳がんである割合も高い。」と、選手たちの年齢に重ねて説明されました。
そして山内先生は「乳がんの進行度が初期の場合、10年相対生存率は、97.6%と高い。なので、進行度初期の段階で乳がんを発見してほしい」と、選手たちに呼びかけました。
勉強会の最後には、ご家族を乳がんで亡くすなど身近な人で乳がんを経験した方がいるサッカーファミリーにご協力いただき、実体験などをお話しいただきました。
参加者は、乳がんは自分たちにも身近な病気であることを実感しながら、ピッチ上とはまた違う真剣な眼差しで乳がんに対する理解を深めている様子でした。
■参加された方からのコメント■
【大田 萌 選手(コノミヤ・スペランツァ大阪高槻)】
乳がんを知る機会や、検査について学べる機会はこれまでになかったので、とても良い機会となりました。自分自身だけでなく、自分の周りの方にも今日の講座のことを伝えて、重く考えずに乳がんの検査に行ってみるように勧めてみたいと思いました。また、もし家族や友人に乳がんの可能性がある方がいたら、一人にせずに大丈夫と声をかけてあげたいと思います
【中谷 莉奈 選手(セレッソ大阪堺レディース)】
早期発見早期治療が本当に大切で、健診を受けることが出来るようになれば迷わず受けに行こうと思いました。また、お母さんなど身近な方々にも健診を勧められたらいいなと思います。
【國香 想子 選手(オルカ鴨川FC)】
知らないことが多かったので勉強になった。乳がん検診や自己チェックを定期的におこなう必要があると思いました。乳がん検診は正直あまり関心がなかったのですが、受けてみたいと思いました。
【渡谷 祥乃 選手(アンジュヴィオレ広島)】
早期発見が大切であるということ、セルフチェックで確認することができるということで知らないことが多かったので、知ることができて良かったです。ブレスト・アウェアネスの4つの習慣は覚えておくようにします。
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