7月1日、2日の2日間にわたり、初の合同開催となるWE・リーグなでしこリーグ新人研修会が行われました。

この研修会は「女子サッカーのトップ選手として、日本の女子サッカーの歴史、WEリーグ/なでしこリーグの理念や成り立ちを聞き、自覚を促す」「女子サッカーのトップ選手として、アマおよびプロに関わらず、少女たちのロールモデルとなるべく、そのための知識や心構えを醸成する」「女性活躍を推進し、社会に影響力を持つ選手を育成する」「社会人として活躍していくために、必要な立ち居振る舞いやマナー等を学ぶ機会とする」事を目的とし、毎年開催しています。

この研修に参加したのは、今シーズンからWEリーグ・なでしこリーグのチームでプレーをする新人選手のほか、昨年までに参加できなかった2年目以降の選手も含めた計101人。２日間にわたり計6コマの講義で、女子サッカーのトップ選手として必要な要素を学びました。

まずは髙田春奈理事長による主催者挨拶です。

挨拶の中で「学ぶことに年齢は関係ない」との言葉があり、研修室の空気が一気に変わりました。

オリエンテーションの後は早速講義に移ります。

1コマ目はＪＦＡリスペクト委員長の今井純子氏、WEリーグの業務執行理事の小林美由紀氏、なでしこリーグ専務理事の江川純子氏による「女子サッカーの歴史/リーグの理念」の講義。先輩たちが築いてくださった様々な歴史を知るとともに、女子サッカーの成り立ちを学びました。

選手からは「先輩たちの頑張りや、行動によって今私たちが当たり前のように女子サッカー選手としてプレー出来ている有り難さを忘れてはいけないと思った」との感想がありました。
2コマ目は、山内一樹氏による、SNSとの付き合い方　基礎編。SNSを使う際の注意点や効果的な利用方法を学びました。

選手からは「SNSは味方にも敵にもなりうる存在だと改めて感じました」「投稿する写真隅々まで確認しようと思った」などの声があがりました。

1日目最後、3コマ目の講義は、女性スポーツ医学～自分の身体を知ろう～。産婦人科医であり、スポーツドクターでもある高尾美穂氏にご講義いただき自身のコンディショニングの管理方法を学びました。

真剣にノートを取る様子も見られました。

2日目の1コマ目の講義は、アンチ・ドーピングについて。ＪＦＡ医学委員会の上東悦子氏にドーピングとは何なのか、アスリートとして順守すべきルール、知識についてご講義いただきました。

例年同様、講義のはじめには緊張をほぐすためにアイスブレイクを行い、選手たちの笑顔が見られました。

選手からは「塗り薬などもドーピングに引っかかると知り、気をつけたいと思った」「毎年違反の薬が変わる事がわかった」などの感想がありました。

2コマ目はトップアスリートとしてのコミュニケーション/メディア対応の講義。ノルディック複合選手としてワールドカップやオリンピックに出場され、現在はスポーツキャスターとしてご活躍の荻原次晴氏にご講義いただきました。

この講義ではインタビューの模擬練習をペアで撮影し合ったり、大勢の前に立ってインタビューに答える練習をしました。

お昼休みは食事を楽しみながらチーム間を超えて談笑する姿や、写真撮影の様子が見られました。

しっかり食べて栄養補給！

研修最後の講義はパーソルイノベーション株式会社の大浦征也氏によるキャリアデザイン～自分の強みとは～。性格診断や、グループワークを行う中で自分の強みを理解しました。

全講義終了後、各チームの代表者より研修の感想と今後の意気込みを発表しました。

WEリーグ、なでしこリーグの選手として、社会人として多くの学びを得た2日間。
ライバルとして、同期の選手として、両リーグを盛り上げていく新人選手たちの今後の活躍にご期待ください！