こんにちは。つくばFCレディースです。今回からチーム内のポジションごとに、あれやこれやつらつらと語らっていただこうと思います。
記念すべき第1回目はGK編ということで、#1稲葉寧々選手、#21伊東美和選手、そしてGKコーチの野々山が「GKをする上でのこだわり」について、少しマニアックな点も踏まえながら語っていきます。少々長くなりそうですが、お付き合いください。
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野々山:はい、つくばFCレディースGKコーチの野々山です。今回のトークテーマは「GKをする上でのこだわり」と。順番は年齢順ということで、恐縮ですが自分から。今の自分のこだわりは、常に新しい情報を手に入れることかなぁと思っています。
稲葉:あぁ、確かに。
野々山:世界大会やリーグ戦を観て、今のGKが何をやっていて、何が必要なのかっていうのを集めることは意識しているかなと思います。
よく観ているのはFCバルセロナのテア・シュテーゲン選手や、アーセナルのレノ選手、あとはレアル・マドリーのクルトワ選手とかで、このレベルの選手が共通してやっていることがあれば、多分その要素は必要なのであろうという考え方で、日々YouTubeを中心にセーブ集を観漁っている日々です。
これが今のこだわりかな。次はじゃあ稲葉選手。
稲葉:こだわり・・・、GKとしてのこだわり・・・。高校時代のこだわりは少しでも背を高く見せたかったので、前髪を立てて、盛ってました。
野々山:マジか。
稲葉:試合前にやってました。
伊東:あれじゃん、ツッパリ・・・(苦笑)。じゃあこれからやりましょう!
稲葉:いや、今はもういいやと思うんですけど(笑)。あとはオーラ作りで、試合前の写真とかは絶対背伸びをします。少しでも背を高く見せるために。
野々山:こいつ強ぇぞと。
稲葉:はい。後は、スパイクとグローブの色を合わせることです。
野々山:へぇー!あっ、でも確かに言われてみれば。
稲葉:ちょっとなんか変なこだわりですけど。
野々山:今は白・白だね。
伊東:確かに。
稲葉:ちょっと見た目を気にして(笑)見た目ばっかですけど。
野々山:そこにこだわった理由は何かあるの?
稲葉:本当はメーカーも合わせたいんですけど、グローブはRG(GKグローブメーカー)のものにハマっていて。グリップ力と指の細さがいいので。ただRGのスパイクがなかなかなくて、メーカーがグローブとスパイクで合わせられないので、妥協して見栄えのいいもので色を合わせています。
野々山:RGのスパイクはあるのかな?なかなか見ないよね。そもそもRGのグローブを使っている人も、身近にはあまりいなかったから・・・。
稲葉:最近ちょっとずつメジャーにはなってきましたけど。
野々山:そうだね。だいぶ日本でも使っている人は増えてきた印象はあるね。
稲葉:見た目ばっかになってるんで、内面のことを言えば、大学のGKコーチにずっと言われていたのが、練習で常に試合を想定することなんですけど、それが今の自分に身に付いていて、試合で自分の力を発揮できるのかなと。まぁ、当たり前のことなんですけど、それが一番自分の中では「当たり前」になってきてるなぁとは思います。
野々山:素晴らしいですね。稲葉選手、ありがとうございます。それでは続きましてチーム最年少の伊東選手。
伊東:はい・・・。えぇ〜!なんだろう・・・。えーーっと・・・。(長考)じゃあ、プレー面と気持ちに分けていいですか?
野々山:どうぞ。
伊東:最初にプレーからいくと、試合だったり、練習の始まる前、グラウンドインする前に必ずグラウンドに一礼することで、試合の時はゴール前に立つ時にも、ペナルティエリアの外からゴールに向かって一礼することを毎回ルーティンでやっています。
稲葉:槙野選手(浦和レッズ所属)のキックオフ前のルーティンみたいな。
野々山:そうだね。ルーティンはあるね。
伊東:あと、PKの時は必ずエンブレムに手を当てて、1回目を瞑って深呼吸して、そこから準備に入るようにしています。これは高校1年生の一番最初の県大会で試合に出させてもらったんですけど、決勝でPK戦になって、その時に自然とそういうことをしていて、それでその試合1本PKを止めて勝ったという思い出があるのと、3年生の最後の高校選手権の関東大会で同じことをして勝って、全国大会出場を決めた思い出があるからです。
野々山:それがプレー面でのこだわりだと。
伊東:はい。気持ち面では、常に努力することを忘れないことと、自分のためにサッカーをするというよりも、誰かのためであったり、例えばチームメイトや、お世話になった人とか、恩返ししたいと思っている人のために、自分のプレーで恩返ししようっていう気持ちでサッカーをしています。
あと、選手のときも、スクールのコーチに入っている時も変わらず一番大事に思っていることは、サッカーを通じて人として成長するということです。それは鈴木先生(宇都宮文星女子高等学校サッカー部監督)が3年間自分に教えてくれたことでもあり、その気持ちを忘れずに常にサッカーに関わっています。
野々山:はい、ありがとうございます。いやほんとにいいことだね、それは。もうなんか自分が今そんな純粋にサッカーに関われてるのか不安になってくるよ。
稲葉:間違い無いです。
伊東:えぇ!?そうですか?
―閑話休題―
野々山:とまぁ、長らく語ってきましたが、そろそろ締めとういことで。あとリーグ戦も残り4試合。全部勝てば文句なしの優勝です、現状(2020/10/28現在)。
稲葉・伊東:はい。
野々山:つくばFCレディースとしても、過去最高順位を更新できるチャンスが昨シーズン以上に大きいので・・・。
稲葉:狙ってます。
野々山:そうですね。ここまでのリーグ戦の戦いを振り返るに、稲葉選手、伊東選手GK陣の力はこれからもすごくチームに必要になってくると思います。
稲葉・伊東:はい。頑張ります。
野々山:あと4試合、後ろからチームを支えてください。自分も練習から少しでもサポートできるようやっていきます。稲葉選手、伊東選手、何か最後にありますか?
稲葉:応援よろしくお願いします!
伊東:お願いします!
一同:以上、GK座談会でした!